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骨の髄まで私に尽くせ。第1話レビュー

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かつて両想いだった二人が再会。

ドラマならこのまま甘い恋に発展するのですが、骨の髄まで私に尽くせ。は違いました笑

もっと愛されたいと思い、そのためなら手段を選ばないさやかと、家庭を守りつつさやかといい関係になりたい藤田。

そもそも相容れるはずがないのですが、それでも結ばれてしまったのは家庭に不満がある藤田にさやかが付け込んだようなものです。

 

骨の髄まで私に尽くせ。

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藤田がさやかを見つけたのは上司との飲み会の帰り道。

周囲はカップルばかりで羨ましいと思っていた藤田の前を通り過ぎる美人が・・・

10年経ってだいぶ印象は変わっていましたが、それがかつての初恋の人仲村さやかだとすぐにわかりました。

物憂げな細い瞳と艶のある黒い髪は当時のままです。

思わず後を追いかけてしまう藤田。

藤田はさやかに酷いことをしてしまったことがあり、そのため謝りたいと思っていたのは事実です。

ですが、それ以上に恋愛したいと思っていたことは否定できないでしょう。

そこに初恋相手であるさやかが通り過ぎたものですから、酒の勢いもあって声をかけてしまっても仕方ありません。

なにしろ藤田が家に帰っても待っているのは色気もない妻と子供。

そのまま家に帰るより、恋路のチャンスがあるなら手を伸ばしたいと思ってしまった藤田を責めることはできないでしょう。

 

結果として、藤田のこの選択は最悪の方向に進むことになってしまうのですがこの段階では知りようもありません。

何しろさやかは最終的に藤田の過程をぶち壊してまで愛をとろうとします。

それに戦々恐々とする藤田ですが、藤田の運命はさやかの掌のうえと言っても過言ではありません。

骨の髄まで私に尽くせは、歪んだ愛を振りかざすさやかと、ちょっとした火遊びで大けがをする羽目になってしまう平凡サラリーマン藤田の葛藤をメインに話が進んでいきます。

トーリー自体は藤田目線なのですが、ちょくちょくさやかの視点も入ってきます。

そういったときはかなり重要な伏線のようですね。

 

 

 

 

 

骨の髄まで私に尽くせ。面白すぎたのでレビューしてみる

長堀かおるさんの「骨の髄まで私に尽くせ。」が面白すぎたのでレビューしてみます。

ネタバレ注意ですのでよろしく。

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骨の髄まで私に尽くせ

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主人公は28歳サラリーマンの藤田くん。

奥さんと娘の3人暮らしです。ちなみに家持ち。何の不満もない家庭じゃん!と思ってしまいますが、藤田くんの悩みは奥さんがたくましすぎる事。

飲み会の席でも、「たくましすぎて母ちゃんって感じ」と愚痴ってます。

つまり、奥さんを女として見れなくなってたんですね。

 

そこに現れたのが藤田くんの初恋の人でもある仲村さやか。

クールな女性と言うより儚げな美人って印象です。

そして藤田くんとさやかはただの同級生と言う関係以上のものを持っていました。

実は学生のころ、さやかはイジメられており、それをかばった藤田くんもいじめに巻き込まれてしまったことがあったのです。

そこで脅されて無理やり関係を結ばされてしまいます。

たった1回だけだったようですが、さやかに与えた心と体の傷は二度と消えないものとなってしまいます。

藤田くんもそのことを気に病んでいたのですが、さやかはすぐに引っ越してしまい謝りそこなったまま・・・

 

そして10年の時を経て再開したのですから、さやかはともかく藤田くんにとっては心臓の跳ね上がる想いだったです。

で、その結果は街中でジャンピング土下座。

藤田くんやりすぎだぜ・・・

街を歩いてたらいきなりジャンピング土下座される側の心中は穏やかではないでしょう・・・

 

もっともさやかのほうもすぐに藤田くんのことが判ったようなので、お互い何かしら思うところはあったのでしょう。

 

その後も逢瀬を重ねる藤田くんとさやか。

独身のさやかはともかく、藤田くんは奥さん放っておいていいのかと突っ込みたくなってしまいますが、恋愛なんてそんなものですよね。

ずるずると関係を続ける藤田くんとさやかですが、どうやらさやかの方には明確な目的と計画があるような描写が各所で見受けられます。

恋に盲目中の藤田くんはそんなものには気づかず、遂に食ってしまいます。

 

ここで初めてさやかが本性を現すんですよね。

でも、さやかってそういうことを口では言わないのです。

男からすると言われないと判らないと言いたくなってしまいそうですが、さやかからすれば見抜けなかった藤田が悪いとなってしまいます。

「食ったなら責任もたないと、血を見るよ」ってものすごく怖いです。

後に引けなくなってしまった藤田くんはさやかのなすがままになるはず・・・だったのですが、それを叶えるにはさやかの心の闇が深すぎ・・・

 

「骨の髄まで私に尽くせ。」の面白さはさやかの心理を読み解くところにあります。

ところどころに現れているさやかの本音をいかに拾えるかで面白さが変わってきますね。

各話のサブタイトルがヒントになっているのも面白いです。

さやかのエグさと心の闇が深すぎてガリガリ削られる藤田くんは可愛そうですが・・・笑

 

無料立ち読みでもその一端が垣間見れておすすめです。

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骨の髄まで私に尽くせ。考察

思わせぶりな伏線満載の「骨の髄まで私に尽くせ。」について考察してみました。

「骨の髄まで私に尽くせ。」は長堀かおるさんの処女作なのですが、そうは思えないほどの完成度。

骨の髄まで私に尽くせ。は現在コミックフェスタで公開されています。

 

骨の髄まで私に尽くせ。

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「骨の髄まで私に尽くせ。」でまず目につくのが表紙です。

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この1枚にどんだけ詰め込んでんだ!?って言うくらい詰め込まれています。

まず、結婚式場を連想させるステンドグラスとヒロインのヴェール。

でも、ふたりの衣装は黒です。

少なくとも祝福される結婚式できるものではないですよね。というか葬式かよ!?

さらに良く見ると二人の首にかかっているのは縄です。しかも赤色。

色が赤なのは「運命の赤い糸」に対する皮肉ですかね・・・

なかなかきっつい1枚なのですが、本編も予想に盛れず大体こんな感じで、ヒロインがきつい一撃を繰り出してきます。

 

特に秀逸だな~と感じたのが1話ごとのサブタイトルです。

サブタイトルと内容がちょっとズレてるんです。

なのでサブタイトルを鵜呑みにして読むと、なんだかよくわからなくなります。

でも、このサブタイトルはヒロインの心の声と思って読むと、思いっきり内容と符合します。

そして話が進んでくると思うんですよ、これって最初から仕組まれてるやん(*´Д`)

少なくとも3話時点で確信犯です。

だって「引き返せる訳ない、よね?」って・・・ハメる気満々ですよ。

 

しかし、物語だけを読んでいくと、偶然昔の同級生と出会って仲良くなって、というありきたりな流れ。

もちろん各所に伏線は張られていますが。

そして、その伏線が回収されるときには悲劇が起こるという寸法です。

まあ、それでも溺れちゃうのが恋愛なんですけどね。

 

 

処女作なのに本当によくここまで練り込んだな~と言うのが正直な感想ですね。

「骨の髄まで私に尽くせ。」はヒロインの心の闇を読み解く漫画と言いきっていいと思います。

ヒロインの心の闇とそれを作ってしまった傷がなんであるのか、気になって一気読みしてしまえる漫画です。

 

骨の髄まで私に尽くせ。

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骨の髄まで私に尽くせ。が説明不要なくらいすごい!

長堀かおるさんの「骨の髄まで私に尽くせ。」が説明不要なレベルで面白かったです。

 

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昔ひどい目にあわせてしまった女性と再会した藤田。

酷い目にあわせたと言っても10年以上前の事ですが、藤田の心の奥底にそのことがずっとトゲのように突き刺さっていました。

しかし、ある時偶然、その女性と再会してしまいます。

一見するとキレイで幸せそうなその女性。しかし、心は醜く歪み、その歪みが藤田を捕えてしまいます。

 

骨の髄まで私に尽くせ。

タイトルで検索すると見つかります。

 

一見すると綺麗な女性が実は歪みまくっており、かつての行為の代償として藤田に歪んた愛を要求してきます。

タイトルの「骨の髄まで私に尽くせ。」はまさに彼女の要求をストレートにドストレートに現したものです。

しかし、怖いのは一見すると彼女はそんなことをするようには全く見えないという事。

事実、藤田が彼女と再会した時も、藤田のことを恨んでいないどころか笑い話として流してくれる程度には許してくれている”ように見えました”。

それどころか、藤田に好意を寄せてくる女性。

家庭に不満があった藤田はついついその誘いに乗ってしまうのですが、ここが運命の分水嶺でした。

と言っても彼女はすぐに藤田に変な要求を突き付けたりしません。

少しずつ、本当に少しずつ藤田の心に入り込み、侵食していくのです。

表面的には綺麗で可憐な女性を装いながら。

 

骨の髄まで私に尽くせ。の怖いところは彼女の心理描写に尽きると言っても過言ではありません。

なにしろ「普通の女性」と「歪んだ愛の女」が一人の中に同居しており、しかも完璧にカモフラージュしているのです。

物語を読み進めていくうちに「歪んだ愛の女」こそが彼女の本性であり、「普通の女性」は仮面に過ぎないことも徐々に明らかになってきます。

この過程も時間をかけてじっくり描かれており、単なるダークな物語とは一線を画しているポイントですね。

はっきり言って最近読んだ漫画の中でも最高に面白いです。

張られた伏線はしっかり改修されているのですが、最大の伏線は未回収のままという何ともじれったいストーリー構成なのですが、逆にそれが彼女の底知れぬ怖さや過去をいろいろ想像させてくれます。

これは続きが出たらすぐに読みたくなってしまいます。

 

骨の髄まで私に尽くせ。

タイトル名で検索すると見つかります。